東京マグニチュード8.0、感想。

連休中に東京マグニチュード8.0を見ました。
ネタバレしながらの感想なので折りたたみます。

東京マグニチュード8.0 (初回限定生産版) 第1巻 [BD] [Blu-ray]
角川エンタテインメント (2009-10-28)
売り上げランキング: 1063


<--- 以下「東京マグニチュード8.0」のネタバレ感想 --->
この手の話だと、ゲーム「絶体絶命都市」とか、あるいはドラマの「救命病棟24時」のパート3とか、日本が地震大国であることから大地震をテーマにした話というのは非常にたくさんあります。
自分は番宣の絵を見て絶体絶命都市的なものを想像していました。ところがこのお話はもっとヒューマンドラマ的でした。
■ちょっとむかつく主人公
言い方が悪いかも知れませんが主人公である小野沢未来(中一)は少し性格が悪いというか、自己チューです。それは多分このくらいの歳の子ならみんなそうなのかも知れません。
彼女と弟の悠貴(小三)は二人でお台場にロボット博を見てる時に地震にあいます。はぐれてしまった二人を助けてくれたのが未亡人で娘のためにバイク便の仕事をしている真理さん。
弟が未来に話しかけてもそっけない態度を取り、いちいち私に聞かないでと叫き、真理さんが優しくしても、自分には優しくされる理由がない、他人なんだからきっといなくなってしまう、とその好意を素直に受け取ることもできません。
良く考えてみると自分にもそういう心当たりはあります。だからこそ自分はこの主人公に共感したくないな、と思いました。同族嫌悪的な?
しかも、弟が自分をここに連れてきたせいでこうなったと、彼女は悠貴くんを非難してしまいます。ホントひどいお姉ちゃんです。
後に悠貴くんはなぜお台場にきたかったのかを語ります。
数年前みんなでお台場にきて橋を渡ったときの思い出、そのときの楽しかった思い出のようにまたみんなで橋を渡りたい、みんなでお台場にきたかったのだと。それを知り少しずつお姉ちゃんは悠貴くんに優しくなっていきます。
■お台場から自宅へ
未来と悠貴の自宅は世田谷の砧公園そばにあります。
橋が壊れ陸(とはいっても埋め立て地ですが)の孤島となったお台場から船で脱出し、芝公園へ。そこで東京タワーが倒壊する事故があり、悠貴くんはお姉ちゃんを助けるために怪我をしてしまいます。
その後未来の中学校でたまたま遊びにきていたお孫さんを亡くした老夫婦がみんなのためにがんばってる姿を見、麻布十番では真理さんが早く家のある三軒茶屋に行けるようにとバイクを調達する未来と悠貴。色んな人を見て、色んな人に助けてもらって少しずつ自分たちにできることを見つけていく二人。
しかし物語はここからずっと残酷になります。
■悠貴の死
劇中では死因についてはあまり触れられていませんでしたが、東京タワー倒壊で未来を助けたとき頭を打ったことが原因のようです。
ホントはクラッシュ症候群を入れたかったらしいのですが脚本の都合でああなったようです。詳しくはこちらにて。
未来は悠貴の死を受け入れられません。そして悠貴の幻影を見ながら三件茶屋で真理さんの娘、お母さんを捜し出し、二人で砧公園に行き、そして無事自宅へと到着します。
悠貴の死んだことを受け入れても一人じゃ帰れないと泣く未来。その未来を導くためまた現れる悠貴の幻影。そして母親との再会。
そして入院している父親と再会。
8月も終わる頃、真理さんと再び再会し東京タワーで捨てた携帯電話を渡されます。それは悠貴が見つけて真理さんに預けたものです。電源を入れると次々にメールがきます。そこには真理さんの携帯電話から悠貴が送った未来宛てのメールがありました。
そうして悠貴がいた日々を思い出し、自分の弟に生まれてくれてありがとう、とやっと悠貴を送り出すことができた未来。それは典型的なドラマ展開でありながらもやはり涙なしには見られない、素晴らしい物語だったように思います。
■10年後の自分
脚本として残念だったのは、第1話で夏休みの宿題として「10年後の自分」という宿題が出されます。この伏線はなぜ使わなかったのかと疑問に思うのです。これが単に地震が起こって将来がわからなくなることの暗示、とは捕らえにくいんですよね。そういうことを乗り越えた先の10年後、ということであるならストーリー的にもわかりやすいのになぁと。
もう一ついうなら、弟の死を通じて姉が成長する話なら地震がテーマである必要があるのかなぁと。
確かに号泣しながら最終回を見ました。ホントに感動しました。
でも……って思っちゃうんですよね。こまけぇことはいいんだよ!って言われればそこまでですが。
10年後の自分がテーマなら別に悠貴くんは死ななくても良かったんじゃ、とも思うのです。
何が悲しいって悠貴くんが天使すぎるんですよね。お母さん想いで、お姉ちゃん想いで、みんなが笑ってまたお台場の橋を渡りたいなんて素敵なことをいうわけですよ。なのに死んでしまう。災害というのはそういうものかも知れません。でもなぁ……、だったらなお成長した先の10年後というのはきっちりと描かれるべきだったんじゃないかなぁとそんなこを思ったのでした。
※感想は個人の主観であり、人により個人差があります。
という防御線を貼っておきますね(笑)

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コメント

  1. 覇戒 より:

    オイラは忘れっぽいんで細かい部分は
    時間が有る時見直したら、って事でw
    陳腐な感想しか書けませんが、今期では一番楽しみにしてました。
    毎週ハラハラドキドキさせられて、ボロボロ泣いてました。
    その前の週の予告で怪しい予感はしてましたが、悠貴君が
    亡くなってた時はホントショックで頭が真っ白になってました。
    余裕で帰宅出来て大団円、みたいな想像をしてたので余計にね。
    また時間を作って通して見たいです。良い作品でした。

  2. 加持 亮二 より:

    頑張って感想書いてるなぁ、お疲れさまw
    私は、ですが、BONESなんで一定レベルのアニメかな、とは思って観てたんですけど、途中から惰性で観てる感じでした。
    金かけてるなーってのは分かるし、色々検証とか調べてから作りこんでるのも分かるんだけど、話自体は別に地震じゃなくても……ってのは私も思っちゃったんですよね。
    地震が起きたらどうなるか、っていうのがテーマのはずなのに、分かりやすい形で提示されているのが成長ドラマだったので安っぽいなぁ、と。
    こんな感じで観てたので、あの破片が頭に当たるシーンは伏線だよなーって最後まで捨て切れなかったし(途中途中で悠貴へのクローズアップがあるから)、最後が予想出来てたのであんまり感動できなかったです。
    悠貴の幻ってのもうーん……って感じでした。
    ちょっとひねくれ過ぎなのかな……w
    気を悪くしたら申し訳ないです。
    他人様のblogで否定的な事言うのもどうなんだろうとは思いますがw
    ただ、このアニメ自体の出来そのものは良いと思ってます。
    それだけに凄く残念だな、って思っちゃうんですよね。
    この題材ならオムニバス形式でも面白かったような気がしなくも無いですね。

  3. より:

    感想は色々だし、その色々が聞けるのは楽しいことだし、それが絶賛だろうと否定的だろうといいと思います、はい。
    自分の今期一番は「青い花」かな……。東京マグニチュード8.0は趣が全然違う話なので比較しにくいですけど。
    結構細かいことを書いてるのだとしたらそれは連休で一気見したからだったりします(笑)
    幻がうーんってなるのはちょっと分かる気がします。死んでしまったってことを受け入れるまでが長いんだよね、だからずっと幻影を見てるんだろうけどそこでちょっと引っ張ってるなぁって感じは見てて受けました。
    それでも最後は見事に嗚咽出すくらい号泣したけどな(´―`)
    オムニバスってのは面白そう。この話を基準とするなら2,3話くらいで1部を構成するオムニバス、ってのは全然いけそうな感じですよね。